消費者金融大手4社の2006年4~12月期連結決算が31日、出そろった。
利息制限法の上限(年20%)を超える「過払い利息」の返還請求の増加が止まらず、アコムを除く3社で最終赤字幅が9月中間期から拡大した。一般企業の売上高に当たる営業収益は、全社が減少した。
昨年12月の臨時国会で成立した貸金業法は、09年中をめどに灰色(グレーゾーン)金利を撤廃するよう定めた。貸金業規制の議論が活発化したことで、灰色金利に支払い義務がないという認識が利用者の間に広がった。
利息返還額は、アコムが240億円(06年9月中間期は136億円)、武富士が412億円(同222億円)、アイフルが233億円(同140億円)、プロミスが240億円(同154億円)にそれぞれ膨らんだ。
また、武富士は同日、07年3月期の連結業績予想を下方修正した。利息返還に備えた引当金をより厳格に見積もるため、最終赤字額は1095億円から3338億円に大幅に拡大する。今後、他社も下方修正に踏み切る可能性がある。
◇ 【消費者金融大手4社の06年4~12月期連結決算】
最終損益 9月中間期の最終損益
アコム ▲2,618(655) ▲2,821
武富士 ▲3,500(447) ▲1,442
アイフル ▲1,864(642) ▲1,795
プロミス ▲1,687(482) ▲1,594
(注)単位:億円、カッコ内は前年同期実績、▲は赤字
フジサンケイ ビジネスアイ - 2007年1月31日










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