消費者金融への過払い金差し押さえ

消費者金融芦屋市は一日までに、市税の滞納者が消費者金融などに支払ったグレーゾーン金利約九十万円を差し押さえ、滞納分として回収しました。芦屋市によりますと、自治体が収税対策としてこうした措置を取るのは全国でも珍しいことだといってます。

 グレーゾーン金利は、利息制限法(上限20%)と出資法(同29・2%)の間の金利。罰則規定がありませんでしたが、最高裁判所が平成18年一月、事実上無効と認定したことを受けまして、過払い金として業者から取り戻す訴訟などが増えています。

 芦屋市は平成19年三月から五月にかけ、約十年間にわたり市税約百六十万円を滞納していた一家が、消費者金融五社に支払った過払い金計約四百十万円を差し押さえました。そのうち二社が6月1日までに計約九十万円を返還したとのことです。

 残る三社について芦屋市は、差し押さえ分の支払いを求める訴訟を起こす方向で検討しているとのことです。