消費者金融で個人向けの無担保のローンで、利息制限法の上限金利(年15―20%)を上回る「過払い金」の消費者金融会社への返還の請求がとても増えています。消費者金融大手5社(アコム、武富士、プロミス、アイフル、三洋信販)が請求されて応じて支払った金額は2007年1月から5月の月平均で約220億円となりました。2006年の1年間の平均105億円のほぼ2倍の過払い金の返還になっています。消費者金融大手5社は返還に備えて引当金を計1兆8000億円積んでいるそうです。凄い金額を用意しているのですね。どんどん返還請求しても大丈夫のようです。これからも返の金額が増えれば、今期に引当金積み増しを迫られ、消費者金融各社の収益を圧迫する可能性が大きいです。
2006年1月に過払い金の返還を求める最高裁判所の判決が出てから消費者金融会社への過払い金返還が始まりました。2006年前半は、アコム、武富士、プロミス、アイフル、三洋信販の消費者金融大手5社合計で月数十億円ほどだったのですが、2006年後半から月100億円を突破するようになりました。2007年に入ってさらに返還ペースが高まっています。今年の前半を見ると月平均は220億円ですから、いかに消費者金融会社に過払いをしていたかが判りますね。