消費者金融事業で減損の新生銀行、最終赤字580億円に

消費者金融事業で減損新生銀行は4月3日、2007年3月期通期の連結業績予想を下方修正し、最終損益を580億円の赤字とした。従来予想では400億円の黒字だった。グレーゾーン金利を規制する貸金業法の改正に伴い、子会社アプラスなどの消費者金融事業に対する再評価を実施。巨額の減損損失を計上する。

 アプラスの「のれん」と無形資産の減損額として1010億円を計上する。またアプラス優先株式の減損額として980億円、アプラスおよび別の消費者金融関連会社シンキの普通株式に対する投資損失引当金として合計160億円を計上する。

 新生銀行は同期の連結業績予想で、売上高にあたる経常収益を前年比6.8%増の5650億円とし、従来から100億円引き下げた。経常利益は190億円引き下げ、前年比55.2%減の320億円とした。

 同行では、今回計上する損失はその性質上、法規制と市場環境の変化に伴う一過性のものであり、業務運営への影響はないと説明。引き続きアプラスの経費削減、法人向け金融/自動車ローン/債権回収事業への移行といった施策を推進するとしている。

nikkeibp.jp - 2007年4月3日